300年以上の定説として、蛇やウナギの様に、精子は左右にしっぽを振りながら前進するものだと考えられてきた。
Movie by University of BRISTOL
しかし、イギリスのブリストル大学の研究チームは、それは精子を通常の顕微鏡で観察したときの「目の錯覚だ」とした。
研究チームは、高速三次元(3D)顕微鏡を用いて、精子を載せたステージを上下に振動させながら高速カメラで撮影することで、精子が動くようするを3次元的に撮影した。
その結果、「コルクの栓抜きのように、精子は回転しながら前進することがわかった」と7月31日付けのScienceAdvancesで論文発表した。

Image by pixabay
また、精子が回転しながら前進する3Dモデルの動画もYoutubeに公開した。
Movie by University of BRISTOL(youtube)
研究チームは、「人の精子のしっぽ部分(鞭毛)を理解することは、不妊症の診断と治療として、将来的に不健康な精子を特定するための診断ツールの開発に役立つかもしれない」とコメントしている。
身近なことなのに、300年以上も誰も気付かなかったなんて・・・。
かく言う私も、この世に生を受ける時に最初にした行動は、回転だった。
すっかり忘れていたよ。