Science(科学)

遺伝子操作された7億5千万匹の蚊をアメリカで放つ計画

アメリカのフロリダ州にあるフロリダキーズの島に、遺伝子操作を行った蚊(ネッタイシマカ)を7億5000万匹放つという計画が発表された。

フロリダキーズの衛星写真
Image by Wikipedia

遺伝子操作された蚊(種別:OX5034)は、メスのみが成虫になる前に死ぬタンパク質を持つよう遺伝子を操作されている。
この遺伝子操作されたオスの蚊の卵が入った箱に水を注ぎ込むと、大量のオスの蚊が発生し、自然環境に放出される。

放出された遺伝子操作のオスの蚊は、野生のメスの蚊と交尾する。
そして、新たに生まれたメスの蚊は、「生存を阻害するタンパク質を生成」するように遺伝子操作されているため、交尾できる成虫になる前に速やかに死ぬ。
そして、新たに生まれたオスの蚊は、同じ操作遺伝子が機能する大人になるまで生き残り、別の健全な野生のメスの蚊と再び交尾する。
このような繁殖サイクルが繰り返されることで、健全な野生のメスの蚊の個体数が徐々に少なくなり、やがて交尾できる健全なメスの蚊がいなくなり、結果として最終的に蚊は絶滅する可能性もあるようだ。
なお、そもそも論として、成虫したメスの蚊は出産期に人を刺すが、オスの蚊は人を刺さないため、この実験は人に危険を及ぼすこと無く安全なのだという。

人を刺すネッタイシマカ
Image by Wikipedia

蚊は、人類を最も殺している生物である蚊は、血液を吸って痒みをもたらすだけでなく、マラリアを媒介させる。

厚生労働省の発表によると、2017年の世界のマラリア感染者数は2億1900万人、死亡者数は43万5000万人。
世界の感染者数だけで見ると、現時点の新型コロナウイルス(感染者:約3000万人)を大幅に越えている。

フロリダ州の米国環境保護庁(EPA)は、この実験計画を6月に承認した発表した。
そして今月、実施地域であるフロリダ州のモンロー郡においても正式に承認され、いよいよ実施されることになったようだ。

他の生態系への影響が無いことが確認され、安全に実験が終わった場合には、この技術が世界のマラリアの根絶に貢献することを期待する。
しかし、この話を聞いただけで、体のアチラコチラが、かゆくなってくるのは、どうゆう原理なのだろうか。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。