イギリスでは、コロナウイルスの感染拡大に伴い、6月1日から新しい規制が追加されていた。
具体的には、「同棲していないカップルの性行為が禁止」されており、取り締まりの対象となっていた。
違反者には、100ポンド(約1万3000円)の罰金が課させる。
これを受け、イギリスのTwitterでは、「Sexban(性交行為禁止)」のハッシュタグがトレンド入りしていた。
(これらのニュースは、日本でもYahoo!ニュースなどで報道されている)
そして、約4ヶ月が過ぎた現在では、イギリス国民の長い禁欲生活が限界に達しつつある。

そこで、イギリスの内閣府は、新たなガイドラインの施行を9月22日にコッソリと発表した。
新たなガイドラインによると、
「世帯・同居・確立された関係にある人とのソーシャルディスタンスは必要無い」との旨の記載がある。
この記載を解釈すると、
「夫婦・同棲・確立された関係(婚約・恋人関係)はソーシャルディスタンスが不要(性行為可能)」だが、
「それ以外の関係(婚約・恋人関係未満)はソーシャルディスタンスが引き続き必要(性行為不可)」ということだ。
ソーシャルディスタンスが解除されないと、遠距離で性行為はできない。

しかし、この新たに追加された「確立された関係(established relationship)」という曖昧な表現についての解釈(恋人はセーフなのか?)が分かれ、
イギリスの一部のSNSユーザーは禁欲生活が解禁されたかどうかを疑問に思い、未だに悶々とした日々を過ごしている。
いずれにしろ、イギリスでは、少なくともカジュアルセックスは未だに禁止されているということだ。
このため、このガイドラインは不倫や浮気を抑止する効果があるかもしれない。
そして、日本の政策は、欧米の政策を後でマネすることが多い。
いずれ日本でも禁欲生活が命じられる日が来るのだろうか。
ま~、確立された関係の兆候も無い私にとっては、無縁の話だが・・・。