Technology(技術)

刺身は、工場で細胞から「培養」する時代へ突入

近年の日本食ブームによって、「寿司」などの料理が世界的に有名になった。

しかし一方で、乱獲によって、世界の水産資源に問題が生じている。
例えば、近年では、クロマグロが絶滅危惧種に指定されて、漁獲量が制限されたことが有名だ。

また、サーモン(ギンザケ)についても、昔はオホーツク海やベーリング海での北洋サケマス漁業で捕獲されていたが、漁獲量制限や操業海域の縮小などにより、今はほとんどぎ漁獲されていないそうだ。

ギンザケ
Image by pixabay

このような食糧問題を解決するかもしれない技術が、「培養肉」だ。

アメリカのサンフランシスコを拠点とするWildtypeは、実験室で細胞から培養した培養肉(サーモン)の試供を開始した。

Wilrdtype社製サーモン
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同社は、細胞を培養する特殊な足場を開発した。
培養肉は、この足場に接着されたサーモンの細胞に対して、成長因子の混合物・栄養素・糖・塩・アミノ酸などを添加して加工することで、培養される。
この培養のプロセスにより、魚から得られるのと同じように、筋肉・血液・脂肪を含む動物組織が生成されるとのこと。

また、この足場は、筋肉組織と脂肪の両方が成長して野生のサーモンの味と食感を再現できるとのこと。

Wildtype社製のサーモン(ギンザケ)
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同社は、既にサンフランシスコ、ポートランドやシアトルのレストランと協力しており、国内の他の地域でもシェフを探しているとのこと。

このような工場で製造する培養肉は、自然環境の影響を受けないため、漁獲制限・寄生虫・中毒・マイクロプラスチックなどの恐れが無く、漁の天候にも左右されずに、安定的な供給が可能だ。

そして、培養肉は、1つの細胞から培養するので、実質的に生物を殺すことが無い(ヴィーガンも大丈夫?)。

今後、培養肉を安く製造する技術がさらに進んで広く普及すれば、培養肉が庶民食で、天然物が高級食となる日がくるかもしれない。

とりあえず、天然物が安いうちに、私は大好きな刺身を飽きるまで食べておこうと思う。

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