スマートフォンを落としてしまい、ディスプレイに傷や割れが起きてしまった経験は多くの人にあるだろう。
街では、バキバキのディスプレイでスマホを操作している人を多く見かける。

そんな人を見ちゃいられないと思ったのか、Appleはある画期的なスマートフォンを計画しているようだ。
2020年10月1日、Appleの米国特許商標庁への特許出願(出願番号16/774,948)の内容が公開された。
その出願内容は、「折り曲げ・折り畳み可能」&「ディスプレイの傷・凹みを自己修復」する電子デバイスだ。
そして、電子デバイスとしては、携帯電話、メディアプレイヤー、タブレット、腕時計などを例示している。
折り曲げ・折り畳み可能な携帯電話(スマートフォン)は、既に他社からいくつかのモデルが発売されている。

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今回、公開されたAppleの特許出願内容(図)も、同様の機能を考えているようだ。

【Apple出願公報】

【Apple出願公報】

【Apple出願公報】
しかし、「ディスプレイの傷・凹みを自己修復」というのは、他社に類を見ない新しい発明だ。
気になるその自己修復のメカニズムは、「外部から加えられた熱、光、電流、または他の刺激」によって自動的に損傷を修復するとのこと。
各刺激に関する特許の出願記載内容を詳細に分析すると、
◆熱:「自己修復層を加熱する加熱層を含む」
◆光:「紫外線への曝露が自己修復プロセスの刺激になることがある」
◆電流:「自己修復材料に電流を印加するように構成することができる」
との記載がある。
さらに、
◆「ユーザーは、刺激によって自己回復プロセスが開始される時間または複数の時間をスケジュールすることができる」
との記載もある。
これらの記載から、Appleは、様々な構造・修復方法を想定しているものと考えられる。
なお、気になる自己修復材料の組成に関しては、「ポリマー」としか記載が無く、詳細は不明だ。今後の新たな特許出願公開に期待したい。
私も含め、スマホやタブレットを落として割ってしまい、修理や買い直しをした経験は多くの人にあるだろう。
そんなうっかりさん達が、心穏やかに暮らせる時代が一日でも早く来ることを祈る。