ロシアYouTuberのDenisShiryaevは、AIを用いて古い映像の解像度とフレームレートを向上させた。
下記の動画は、1972年4月21日にアポロ16号が月面走行車(LRV)を撮影したものだ。
Movie by YouTube
しかし、彼は、この映像にAIを用いて、フレームレートを60fpsへ向上させ、各フレームをアップスケールして4K解像度を実現した。
AIとしては、フレームレートの向上にはNVIDIAのDAINを用い、解像度の向上にはTopazLabsのGigapixel AIを用いたとのこと。
Movie by YouTube (DenisShiryaev)
彼は、この他にも、多種多様の映像を同様にして処理して、YouTubeに投稿している。
例えば、下記の動画は、「1913~1915年(大正2~4年)の東京の光景」だ。さらに、白黒映像は、カラー化されている。
Movie by YouTube (DenisShiryaev)
なお、彼のAI技術は映像だけに留まらない。
下記の世界一有名な絵画は、レオナルド・ダ・ヴィンチが1503~1506年に描いた「モナ・リザ」だ。絵のモデルは、修道女の「リザ・デル・ジョコンド(諸説あり)」とされている。
彼は、AI(様々なニューラルネットワーク)を用いて「モナ・リザ」を現代に再現した。
Image by Instagram(denisshiryaev)
彼は、この他にも、サンドロ・ボッティチェッリ作(1485~1486年)の「ヴィーナスの誕生」、ヨハネス・フェルメール作(1665年)の「真珠の耳飾りの少女」など、多くの有名な絵画のモデルも現代に再現し、Yotubeに投稿している。
Movie by YouTube (DenisShiryaev)
昔の最新技術であった絵画や低画質・白黒映像などの媒体で見るのと、現代の最新技術であるAIによる4K映像・写真で見るのとでは、同じ観察対象でも感じる印象が全然違う。
個人的には、モナ・リザは、絵で見るよりも美人に感じる。
可能であれば、世界三大美女(クレオパトラ、楊貴妃、小野小町)の再現も期待したい!
参考までに、別人だが、AIで再現した「歴代54人のローマ皇帝の顔」が気になる人は、当サイトのこちらの記事も参照のこと。