Health and Medical(健康・医療)

高齢出産の女性は、健康で長生きする可能性が高い

人の老化や寿命は、テロメアの長さによって左右されると考えられている。
テロメアは、細胞内の染色体の端にあり、特徴的な繰り返し配列をもつDNAと、様々なタンパク質で構成されている。

そして、テロメアの長さは、細胞分裂のたびに短くなる。
なお、細胞分裂は、速度が鈍れば老化し、止まれば老衰(死)する。
つまり、テロメアが長ければ細胞分裂の最大回数が多く(若々しい・長寿)、テロメアが短ければ最大回数が少ない(老ける・短命)ということだ。

さらに、テロメアの長さは、心血管疾患、2型糖尿病、神経疾患、ガンなどの様々な疾患との関連性も、これまでの研究で示唆されている。

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北米更年期障害学会(NAMS)は、高齢出産(最後の子供を出産時の母親年齢)が、母親のテロメアの長さにどのように影響を与えるかを調査した。
調査対象者としては、様々な民族や背景を持つ閉経前および閉経後の女性1200人以上を対象に行った。
この研究結果は、北米更年期障害学会(NAMS)の学術誌「Menopause」で発表された。

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この調査の結果、最後の出産時の母親の年齢がテロメアの長さと正の関係にあることが確認された。
つまり、高齢出産をした女性は、長寿と健康寿命の目安となる長いテロメアを持っている可能性が高いということが確認された。

この結果について、NAMSのStephanie Faubion博士は、「高齢出産がテロメアを長くするのか」もしくは「長いテロメアが高齢出産を可能にするのか」を判断するためには、さらなる研究が必要であるとコメントしている。

厚生労働省によると、2019年の日本人女性は、平均寿命が87.45歳であり、寿命90歳以上は51.1%だ。
(なお、2019年の日本人男性は、平均寿命81.41歳、寿命90歳以上27.2%)

今回の研究は、高齢出産女性のテロメアが長いことが明らかにした。
そして、Wikipediaによると、最近の日本は高齢出産の割合が増大して加速している。2017年日本の出産総数に占める高齢出産(35歳以上)の割合は34.27%だ。テロメアが長いので、長生きすることが予想される。


そう考えると、「人生100年時代」は、さらに現実味を帯びてきたのかもしれない

しかし、私はそんなに長く生きたくない(働きたくない)。

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