Science(科学)

人と犬は、少なくとも11000年以上の付き合いがあることが判明

犬は、人間が共生関係を築いた最初の動物だとされている。
そして犬の祖先は、オオカミに由来するのではないかとの説もある。

しかし、これらの起源の詳細は謎のままだった。
すなわち、犬種(血統)の歴史と、犬と人との関係の歴史についてだ。

研究チームは、ヨーロッパ、近東、シベリアで発掘された2000以上の「古代の犬」のDNAを分析した。
DNAは、歯や骨片など、世界中の美術館やコレクションで保存されていた犬の骨から採取された。

この分析結果は、10月30日にAAASのSienceで論文発表された。

その結果、現在の全ての犬は、現在は絶滅しているオオカミの個体群から発生した可能性が高いことを発見した。

そして、11000年以上も前の時点で、異なる遺伝的祖先を持つ少なくとも5種類の犬(血統)が既に存在していたことも発見した。
また、分析したサンプルの中で最も古い犬は、約15000~16000年前の現在のドイツ地方に遡るとのこと。

研究チームは、過去11000年以上の間に、これら少なくとも5種類の古代の犬の血統が混ざり合い、今日私たちが知っている犬を生み出したと結論付けている。

なお、11000年前といえば、氷河期直後で、全ての人間がまだ狩猟採集民であったときに相当する。

現代の犬の祖先(遺伝先の種類)を示す図
Image Credit: AAAS(Science)

その後、研究チームは、古代の犬と同じ場所・時代における人間のDNAサンプルと比較し、それぞれの遺伝的歴史を追跡した。

その結果、多くの場所で、人間と犬の両方で、それぞれのDNAに重複があることを発見した。
すなわち、この結果は、多くの場合、人間が世界の大陸全体に広がるときに犬も一緒に連れて行ったことを示しているとのこと。

この発見により、人と犬は、少なくとも11000年以上の付き合いのある古い友人であることが証明された。
他の歴史を見ても、これほど長い人類共通の伝統・文化は無いのではないだろうか。

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